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国際ワークショップ「東アジアを移動する人々──20世紀国民史の脱構築と記録文化」の開催について

国際ワークショップ「東アジアを移動する人々──20世紀国民史の脱構築と記録文化」の開催について

次の要領でコンソーシアム公募採択事業を開催します。参加には事前登録が必要です(オンライン参加のみ)。下記フォームから各自登録をお願い致します(登録締切:8月11日)。

https://ws.formzu.net/fgen/S69053316/  (スクロールするとプログラムの下に「個人情報」として登録入力フォームがあります)

国際ワークショップ「東アジアを移動する人々──20世紀国民史の脱構築と記録文化」

主催:「国際日本研究」コンソーシアム・慶北大学校歴史文化アーカイブ研究センター・科学研究費補助金プロジェクト「〈難民〉の時代とその表現」・慶北大学校日本研究センター・坪井秀人ゼミ・金慶南ゼミ

 

■趣旨:20世紀の東アジアにおいては帝国の拡張と植民地支配、二度にわたる世界大戦を中心とする戦争、そして帝国の解体によって、国境線をこえて移動する/移動させられる大量の人々を生み出すことになった。国家の閾を越境して移動する人々の存在は、20世紀の東アジアの歴史を国民主義的な歴史に集約させることの無効を訴える証人となっているともいえる。本ワークショップでは韓国・日本を中心に歴史、文学、美術史、映画などの様々な分野で活動し、〈記録文化〉に何らかの形でかかわる研究者がパネル・ディスカッションなどで学問的な出会いを体験し、この課題に共通して取り組むことを通して、人文学の方法論においても国民主義の境界を越え出る新しいネットワークを作ることを目指す。国境をめぐる紛争と交通の遮断、一国主義支配への〈引きこもり〉等々の現象に明らかなように、21世紀も20年が経過した今日、新冷戦とも呼ばれる新たな国民主義的地政学が東アジアをも覆おうとしている。昨年から続くcovid-19による往来の途絶も、こうした危機的な傾向を助長しつつある。本ワークショップではこうした現在ただいまの問題に対しても論点を共有し、来るべき人文学のすがたを探るきっかけをも見出したい。

 

プログラム

 

■開催地・日程:
・会場:慶北大学校(大邱)/国際日本文化研究センター(京都)

※ウェビナー・ハイブリッド開催(今回の募集はオンライン参加のみ) 
・日程:2021年8月25日(水)・26日(木)

8月25日(水) 
第1部:ワークショップ「在韓被爆者の〈戦後〉」(同時通訳付)
9:00-10:00 講演:沈 鎭泰[シム・ジンテ](韓国原爆被害者協会・陜川支部長)+解説(慶北大学校・金 慶南)
10:00-12:00 質疑と討議

 

第2部:パネル・ディスカッション 

報告一人20分×人数+コメント20分+質疑(逐次通訳付)

 

【パネル1:植民地統治における人と物の流動】 13:30-17:30 

・金 民花(キム・ミンファ) (慶北大学歴史文化アーカイブ研究センター研究員)
五島誠助の朝鮮関係事業と鮮米擁護運動
・崔 東熏(チェ・ドンフン)(慶北大学大学院博士前期課程)
植民地期朝鮮における琺瑯鉄器産業の成長と実態
・渡邉 絢夏(筑波大学大学院博士後期課程)
雑誌『台湾婦人界』から読む良妻賢母像
・朱 志訓(チュ・ジフン)(慶北大学大学院博士前期課程)
1914~1923年における大韓民国臨時政府の国内活動と慶尚地域―人物ネットワークの分析を中心に―
ディスカサント:李 文茹(淡江大学)

第2日:8月26日(木)

パネル・ディスカッション 
【パネル2 植民地と記録文化】 9:00-13:00
・葉 暁瑶(総合研究大学院大学大学院博士後期課程)
複数の接触領域を通してみた満洲と東京:川端康成「美しい旅」論
・金 東演(キム・ドンヨン)(慶北大学大学院博士後期課程満期退学)・曺源學(チョ・ウォンハック) (同大学院博士前期課程)
朝鮮総督府主管の日本遊覧紀行歌辞にあらわれた朝鮮郷土知識人の現実認識と情緒的距離感―「東遊感興錄」を中心に―
・王 璇静(広島大学大学院博士後期課程):
共有できない女たちの傷―『水子の譜』を読む
・劉 こう(名古屋大学大学院博士後期課程):
引揚経験の競合ー舞鶴引揚記念館と満蒙開拓平和記念館を中心にー 
ディスカサント:光石亜由美(奈良大学)

【パネル3 在外経験とポリティクス】 14:00-17:00
・顾 秋燕(グ・チウイェン)(慶北大学大学院博士後期課程)
中国出身の結婚移民女性の 「母になる」実践と自己同一性の形成過程
・高畑 早希(名古屋大学大学院博士後期課程):
木下順二『蛙昇天』論--「菅証人事件」から「現代の民話」劇へ
・賈 戈輝(筑波大学大学大学院博士後期課程):
女性転向者の私的空間から見る牛島春子の転向
──牛島春子の「過去」、「女の燈」と「秋深む窓」を中心に──
ディスカサント:飯田祐子(名古屋大学)

【ラウンドテーブル】 17:30-19:00
司会:坪井秀人

【研究交流会】 19:30-21:00
 

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