6月1日~2日の2日間にわたり、「国際日本研究」コンソーシアム主催の国際ワークショップ「グローバル・ヒストリーと世界文学」が大阪大学会館で開かれ、オブザーバーを含む計74名が参加しました。
今回のワークショップは、グローバル・ヒストリーと世界文学に関わるそれぞれの研究者が、人文・社会科学に通底する問題について方法論を越えて議論することにより、これまでナショナルなものとして独立していた歴史学と文学の対話を目指して開催されました。
一日目は、同コンソーシアム委員長である坪井秀人氏(国際日本文化研究センター教授)の開会挨拶に続き、秋田茂氏(大阪大学大学院教授)による基調講演「アジアからグローバル・ヒストリーを問い直す」が行われ、大阪大学がヨーロッパやアジア諸地域の大学と連携して進めてきたグローバル・ヒストリー研究プロジェクトの成果等が紹介されました。その後、宇野田尚哉氏(大阪大学大学院教授)の進行により質疑応答を行いました。
二日目は、比較文学の西成彦氏(立命館大学大学院教授)、東洋史・近代アジア史の岡本隆司氏(京都府立大学教授)、チェコ文学・比較文学の阿部賢一氏(東京大学大学院准教授)、国際政治史の松本佐保氏(名古屋市立大学大学院教授)の4名による発表とパネルディスカッションが行われました。続いて、瀧井一博氏(国際日本文化研究センター教授)を進行役に、ディスカッサントである麻田雅文氏(岩手大学准教授)と飯島洋氏(金沢大学准教授)を交えた参加者全員による討議をもって閉会しました。
本ワークショップでの発表と議論については、成果集として今年度に出版する予定です。
基調講演を行う秋田茂氏
会場の様子
ラウンドテーブル(二日目)
ラウンドテーブル(二日目)