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「環太平洋学術交流会議」を開催しました(2019年12月21日〜22日)

「環太平洋学術交流会議」を開催しました(2019年12月21日〜22日)

 12月21日~22日の2日間にわたり、「国際日本研究」コンソーシアム主催の「環太平洋学術交流会議」が日文研で開かれ、オブザーバーを含む計52名が参加しました。

 「国際日本研究」コンソーシアムは、当センターが幹事機関となり、2017年9月に発足したもので、「国際日本研究」や「国際日本学」を掲げた大学の研究所や大学院課程のニーズをくみ上げつつ連携を進めようとする、我が国初の試みです。学術的共同研究の推進、国際共同ワークショップ等の開催を通じて、「国際日本研究」の学問的基盤を構築しながら、若手研究者の育成も目的としています。

 今回の会議では、環太平洋地域での近年の日本研究の進展をふまえ、国内外から集った約20名の研究者が「国際日本研究」のさらなる深化をめざして議論を交わしました。

 一日目は、台湾の著名な日本研究者である徐興慶氏(中国文化大学学長)が「越境する知的交流―共存と未来を考える」と題して基調講演を行いました。二日目午前のパネルディスカッションでは、「国際日本研究」コンソーシアムの会員機関を代表して、友常勉氏(東京外国語大学教授)、張競氏(明治大学教授)、アンジェラ・ユー氏(上智大学教授)、近本謙介氏(名古屋大学教授)が、それぞれの活動と今後の展望について報告し、準会員の早稲田大学教授・河野貴美子氏がコメントを加えました。続いて午後のラウンドテーブル「環太平洋学術交流の可能性」では、鄭炳浩氏(高麗大学教授)、ジュリアン・アルドリン・パシャ氏(インドネシア大学教授)、ロウィーナ・ウォード氏(ウーロンゴン大学シニア・レクチャラー)、将基面貴巳氏(オタゴ大学教授/日文研外来研究員)、アンドレ・ヘイグ氏(ハワイ大学助教授)らにより、各国・地域における日本研究の歴史と現状が紹介された後、ディスカッサントである横溝博氏(東北大学教授)と園田茂人氏(東京大学教授)を交え、参加者全員による討議が行われました。

1日目の基調講演

基調講演を行う徐興慶氏

2日目のパネルディスカッション

2日目午後の全体討論

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